東京都内をくまなく歩き倒してやるという野望の下に始まった散歩企画「東京一人散歩」。
今回は文京区の根津から本郷三丁目までを散歩してきました!
都内でも屈指の歴史情緒あふれるレトロエリア。東京大学本郷キャンパス内も散策して東大生気分を満喫した…そんなゆるゆる散歩の内容をお届けしますのでリラックスしながらお読みください!
文京区根津〜弥生を散策
スタート地点は文京区・根津の『根津神社』。
ここは4月になると約3,000株のつつじが咲き誇ることで有名なのです。
つつじを観に行ったレポは別記事でまとめたのでそちらを参照してください。
根津神社から南に下り、文京区・弥生のひとけのない裏道を歩きます。
街区表示板がシブい。
この辺りは結構古い住宅がぽつぽつと残っています。
ピンクの壁の家とかレトロかわいいですね。
道路の突き当たりの向こう側に急に小高い丘が現れました。
ネットが張ってあるので、東大弥生キャンパスのグラウンドかな?
そうこうするうちに階段が現れました。
やはり結構起伏の激しい土地なのですね。
何気なく上ったのですが後から調べたら「おばけ階段」という有名な階段のようです。
上りと下りで段数が違うためそのような名前がついたそう。そんなことある!??
途中でカーブしているのは趣がありますね。
おばけ階段からさらに南に進むとまた面白い地形が出てきました。
『異人坂』と呼ばれる場所で、片方は上り、片方は下りに分かれる面白い坂です。
下り坂の脇には壁のように豊かな緑が生い茂っています。
近所の人が何気なく通り過ぎる所を写真に収めただけでも絵になるな〜。
上り坂を上って下り坂の方を見下ろしてみました。
小高い場所で開放感があるはずなんですが、どことなくじっとりとした湿り気のある、日本的な幽玄性が良いのです。
東大弥生門〜安田講堂を散策
異人坂を南に進むと比較的広い道に出ます。
ここもゆるやかな坂道になっており、『弥生坂』という名前がついています。
道を渡った所に『弥生式土器発掘ゆかりの地』の碑がありました。
この地で縄文土器とは様式の異なる壺が発見され、それが発掘地の名前をとって弥生式土器となり、弥生時代という呼称も生まれたという考古学的には非常に重要な場所なのです。
めちゃくちゃ重厚な塀が見えてきました。そう、ここは・・・
東京大学本郷キャンパスの「弥生門」!
門の真ん中の円形の紋章みたいなのめちゃくちゃカッコいいです。
東大のキャンパスは一般の人でも自由に立ち入り出来るので、散歩している人やほぼほぼ観光客みたいな風貌の人もたくさんいます。
工学部の建物。アーチとカクカクした壁の幾何学模様感がすごい。
詳しくはよくわからないけど超絶重厚な門出てきた!ハリーポッターと秘密の部屋的な世界観あふれ出まくり。
工学部2号館の入口。
中に「サブウェイ」があるらしい…歴史ある重厚感とのギャップよ(笑)。
むんと歴史の香りが漂ってくるようだ…。こんな重要文化財の宝庫的な場所だったとは。観光客も来るはずです。
一番すごいのがこの『法文一号館』のアーチですよ。
中に入るともはや「ハムナプトラ」みたいな神秘感漂ってます!
もはや東京とは思えない。さすが日本最高学府。
アーチ越しに見る外の緑が神々しい。
その緑を抜けると東大のシンボル的な場所が見えてきました・・・
『安田講堂』です。
入口前には緑に囲まれた半円形の広場があって、ハイグレードな建物感が半端ないです。
周りには写真を撮ってる観光客っぽい人の他に、高校生っぽいグループも見かけましたね。東大合格祈願の聖地巡礼かな?
安田講堂地下〜赤門を散策
安田講堂の手前の広場の脇に、地下を続く階段がありました。
看板には「中央食堂」と書かれていますね。ちょっと下りてみましょう。
その先にはとんでもない近未来的な空間!ここが中央食堂です。
地上の風景とのギャップに一瞬目を疑いました。SF映画に出てくる地下の秘密基地、いやもはや秘密の地下都市のような雰囲気さえ感じさせます。
整然としたサイバー感の中にも、木のぬくもりあるカフェ風テーブルがたくさん並んでいる所が今風。
さすが日本最高学府・・・一般人でも利用出来るようなのでまた来たい!
食堂を出て南に進むと今度は急に深い森が出てきます。
その先に見えてくるのが『三四郎池』です。
夏目漱石の「三四郎」に登場することが名前の由来になっています。
水面には木の葉が漂いその下には鯉が悠々と泳いでいます。
モネの「睡蓮」的なイメージもなくもないですが、どちらかというと日本古来の怪談的な、暗くなると底から何かが這い出てきそうな猟奇のイメージの方が似合う池だと思います。
こちらは三四郎池の近くにある文学部の建物。
ひし形の使い方。
東京大学総合図書館。
アーチ&カクカクの幾何学模様構成パート2!って感じです。圧巻。
かと思えば急に質素なコンクリートのながーい壁が出てきました。
中は吹き抜けみたいになってますね。現代的な建築。
ちょっとの隙間から中を覗きたくなる人間心理を見越したような設計です。
本郷キャンパスの西の端のへんまで来たところで、赤門の裏側が見えてきました。
今はここは通行不可のようなので、裏側までぐる〜んと回り込みたいと思います。
結構長い道のりを経て(笑)赤門の表側にたどり着きました!
どうも耐震性能が低いということで通用門としては使われていないようですね。
しかし圧倒的な荘厳さ。左右の脇に赤鬼と青鬼とか立ってても良さそうです。
というわけでキャンパスの塀に面した本郷通りを経て「本郷三丁目」駅方面へ帰ります。
いや〜もうこれで私も東大入学したも同然ですね。
しかしキャンパス全体が巨大な”レトロ保護区”って感じで見応えありました。食堂含めもう少し中に入れる施設を調べてからまた訪れたいですね。