台東区・浅草にある『待乳山聖天(まつちやましょうでん)』に行ってきました。
標高約10mの東京23区で一番低い山『待乳山』の上に建つお寺。『本龍院』とも呼ばれています。
非常に古い歴史を持っていますが、なんと本殿に登るためのスロープカーが設置されていたり、大根を無料で持って帰ることが出来たりと、なかなか異色な寺なのです。
見どころをまとめてみましたので、ぜひ参考にしてください!
場所と行き方
場所は「浅草」駅から北東へ徒歩約15分。
縁結びで有名な『今戸神社』にもほど近いです。
標高約10mの『待乳山』の上にあるため、隅田公園側から見ると緑に囲まれた小高い丘に本堂がちょこんと頭だけ出している姿を見ることができます。
詳しいマップは以下のとおり↓
所在地 | 東京都台東区浅草7-4-1 |
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公式サイト | 待乳山聖天 |
本堂には最先端のスロープカーで登れる!
他の寺院にはない非常に特徴的な要素が、東側の駐車場から本堂までスロープカー(ケーブルカー)で登ることが出来るという点です。
乗車用のホームにはちゃんとホームドアもついています。めちゃくちゃ先進的!
このスロープカー、『さくらレール』という愛称もちゃんとついているんです。
ご老人が楽に登れるようにという配慮で設けられたものですが、誰でも利用することが可能。
なんと乗車は無料!
利用可能時間は7時〜16時30分までです。
ホームドアは自分で開閉し、車内にある行き先ボタンを押すと発進します。
そういう意味ではエレベーター的な感覚に近いかな?と思いました。
定員は4名。ちゃんとシートもあります!
窓ガラスが大きいので完全に前面展望!わりと楽しい(笑)。
乗車時間は1分あるかないかぐらいです。
ちなみに駐車場と本堂以外に「社務所」という途中駅もあります!(笑)
ちなみに反対側(西側)には普通に石段がつづく参道があります。
浅草側から行くとこちらの方が近いのですが、わざわざ東側に回るかは完全に好みの問題ですね。
歴史とご利益
本堂に祀られているのは「大聖歓喜天(だいしょうかんぎてん)」で、商売繁盛や夫婦円満などのご利益があるとされています。
また浅草名所七福神のうちの一つにも数えられており、七福神の「毘沙門天(びしゃもんてん)」も祀られていますよ。
歴史はかなり古く、今からおよそ1400年も前の595年に一夜のうちにこの地が急に盛り上がり待乳山ができ、その後601年に大聖歓喜天が現われ干ばつを救ったことが寺院の始まりであるとされています。
大根をお供えするとご利益が得られる?
境内のあちこちに巾着袋のモチーフが散見されます。
これは大聖歓喜天による蓄財や商売繁盛のご利益の象徴なんだそうです。
香炉も巾着袋の形。きれいな緑色で周りの森とマッチしてるな〜。
ほかにもあらゆる所に巾着袋のシンボルマークがあるので探してみるといいです。
またここでは祈願の際、大根をお供えする風習があります。
大根は社務所で時価(だいたい1本250円ぐらい)で販売されており、心の毒を消し去ると共に、夫婦円満のご利益が得られるとされているんですね。
またお供えされて1日経った大根は“お下がり”として無料で配布されています。
「お供物」と赤い印が押されていますが、食紅のインクなので食べても問題ないそうですよ(笑)。
まとめ
- 標高10mの待乳山に建つ寺院!無料のスロープカーで登れる!
- 巾着袋のモチーフは商売繁盛の象徴!あらゆる所にシンボルが隠れている!
- お供えされて1日経った大根はお下がりとして無料で持ち帰ることが可能!
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