台東区・浅草近くにある商店街『かっぱ橋道具街』をご紹介します。
東京のみならず、日本全国で見ても最大規模の食器・調理器具の専門店街。
料理をする人やおしゃれな食器が好きな人はもちろん、精巧な食品サンプルの専門店などもあり、ぶらりと見ながら歩くだけでも楽しいスポットです。
この記事では「道具街ってどこからどこまでなの?」という初歩的な疑問を解決させるほか、おすすめのショップなどについてもまとめていきます!
地図とアクセス
かっぱ橋(合羽橋)道具街は上野と浅草のちょうど中間地点となる、台東区・西浅草地区を南北に走る商店街です。
具体的な場所としては、大体南の「菊屋橋」交差点から北の「金竜小学校前」までの通りを指します(その脇道にもちょこちょこ店舗はあります)。
鉄道でのアクセスは東京メトロ銀座線「田原町」駅が一番近く、菊屋橋交差点まで徒歩約2分。
またつくばエクスプレスの「浅草」駅からは商店街の中間地点あたりまで徒歩5分で到着します。
歴史と見どころ
食器や調理器具、包装材や食品サンプルなどの問屋が立ち並ぶ商店街。
店舗数はおよそ170店舗にも及びます。
その歴史は古く、大正時代にこの地にあった「新堀川」(現在は暗渠化)の両岸で古物商が店を出したのがはじまりとされています。
その後、関東大震災の復興期あたりから現在のような調理道具の専門店が並ぶようになったそう。
プロ向けの良質なものが安く手に入り、他ではなかなか買えない珍しい器具も売っているため、飲食店関係者だけでなく一般のお客さんも非常に多いです。
下町ならではの情緒ある雰囲気も魅力的で、散歩しているだけでも楽しいですよ。
その名前の通り「かっぱ(河童)」をマスコットキャラクターにしており、街のあちこちで河童のモチーフが見られます。
由来としてはその昔、合羽屋喜八という人が私財を投げ売ってこの地の治水工事を行っていると、その良心に心を打たれた隅田川の河童たちが夜な夜な工事を手伝っていたという伝説から来ているそう。
商店街の中間地点あたりには、黄金に輝く『かっぱ河太郎像』もあり、こちらも見どころとなっています。
おすすめのショップ6選
ニイミ洋食器店
商店街の南端「菊屋橋」交差点角にある大きな店舗。
シンボルに掲げられた巨大なコックさんの像は、道具街に来た人の誰もが目にするでしょう。
食器はもちろんプロユースの調理道具や什器などを、約12万点という圧倒的な品揃えで販売。
普通のお店にはないけど飲食店ではよく見るようなあれこれが売っているのを見ていると、思わず心が躍ります。
和の器 田窯
上記「ニイミ」と同じく、「菊屋橋」交差点に位置する和食器のお店。
焼き物や漆器など伝統的な和食器から、グラスやおしゃれでかわいらしいお皿など多彩に販売。
非常に安い価格のものも多く、掘り出し物を探し当てる楽しみもありそう。
馬嶋屋菓子道具店
創業70年以上にもなる老舗の菓子道具店。
創業当初から作られている和菓子の木型をはじめ、クッキー型やパン型などオリジナル商品も多数揃えています。
地下1F〜3Fまで続く螺旋階段の外側に3,000個以上のクッキー型がディスプレイされた「クッキータワー」がお店の名物。
キラキラと輝く様は圧巻で、これだけでも見に来る価値があります。
釜浅商店
100年以上の歴史を誇る、良質な調理道具にこだわりを持つ専門店。
包丁・鉄器の専門店と、その他の調理道具を販売する店舗の2つに分かれています。
1フロア全体にずらりと包丁が並ぶ様は圧巻かつ、美術館に来たかのように美しいです。
外国人の顧客も多く、フランス・パリにも店舗を出店しているそうですよ。
ユニオン
昭和37年創業の喫茶店用品の専門店。
コーヒー器具はもちろん、「世界のコーヒー」と看板に掲げられている通り世界各国の珈琲豆も買うことが出来るんです。
ミルや抽出器具、焙煎機などが豊富に並び、コーヒーを淹れて飲む人にとっては夢のような空間。
カップやソーサーもたくさん販売していますよ。
元祖食品サンプル屋
創業90年の老舗が手がける、本物そっくりの食品サンプルがずらりと並ぶお店。
その物珍しさから外国人観光客に大人気なんだそう。
精巧に作られた食品サンプルは見ているだけでも楽しい!
マグネットやストラップのように日常で使える小物雑貨も数多く販売。店内で食品サンプルづくり体験も行っています。
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