渋谷区・松濤の『鍋島松濤公園(なべしましょうとうこうえん)』をご紹介します。
渋谷の喧騒から離れた場所にある、緑と水辺の風景が美しい自然公園。
2021年には日本を代表する建築家である隈研吾氏設計のトイレが設置されたことで話題になりました。
実際に足を運んでみたのでレポートをお届けします!
渋谷の喧騒を離れた高級住宅地「松濤」のオアシス
やってきたのは渋谷駅から西へ徒歩12分程度の場所。昔からの高級住宅街「松濤」です。
このあたりに来ると、ガヤガヤした渋谷の繁華街から急激に静かで落ち着いた空気感にガラッと変わるので非常に面白いです。
地図でいうとこのあたり↓
元々この場所は明治時代に佐賀藩主・鍋島家が作った『松濤園』という茶園で、さまざまな経緯を経て戦後に区立公園となりました。
「松濤」という地名の元となった場所でもあるんですね。
古くから湧き続ける湧水池の周りを散策
園内には一般的な公園と同様、子ども用遊具や砂場があり、ところどころにベンチが設けられています。
なかなかユニークな形のベンチですね。
渋谷からはわりと離れているので穴場…と言いたい所ですが、平日の昼下がりでも意外と賑わってます。
仕事の休憩時間に利用しているサラリーマンとか、ベンチでノマドワークしてる人とかもいました(笑)。
園路は深い緑に覆われていて、なだらかな坂道になっているので周遊が楽しいです。
公園のシンボルといえるのがこの湧水池。
「松濤園」だった時代(いや、それよりもっと昔?)から湧き続けている歴史ある池。
周囲を一周することも出来てやや日本庭園的な趣もあります。
池には水車小屋もあり、この風景だけ切り取ると誰も渋谷だとは思わないですよね。
その昔は渋谷中にこういった湧水池があったというのですから驚きです。
水辺に木々が取り巻いている景観はさながら「ビオトープ」といった感じがしますが・・・
カミツキガメが出るらしい!生態系の維持どころではなさそうですね・・・
隈研吾設計のトイレ「森のコミチ」
そんな公園内に2021年に完成したのが、『新国立競技場』や『高輪ゲートウェイ駅』などの設計で知られる建築家・隈研吾氏による公共トイレ。
トイレ全体に『森のコミチ』というタイトルがついています。
それぞれのブースが杉の木のルーパーで覆われていて、ザ・隈研吾建築という感じがしますね。
以前に行った『浅草文化観光センター』も同じような作りだったと思います。
(※参考↓)
全部個室になっているのが特徴的なのですが、パッと見どこが何用のトイレなのかちょっとわかりづらいです(笑)。
案内板をまず参照した方が良さそう。
真ん中が多機能トイレ、左右にユニセックストイレがあって、奥の上ったところが親子トイレって感じかな?
自分はトイレとしては利用してないです。正直入りにくいね(笑)。
唯一無二のトイレだと思うので鑑賞目的で行ってみるのはいいかも。
普通の公園なので開園時間も特になく入園も無料。このエリアの散策ついでに立ち寄ってみては。
(※過去のこのエリアの散策記録↓)
まとめ
- 渋谷駅の西・静かな雰囲気の高級住宅街「松濤」エリアにある公園!
- 古くから湧き続ける池の周りはさながら日本庭園風!なだらかな坂になっていて散策も楽しい!
- 隈研吾氏設計のトイレも設置!杉の木のルーパーを使った独特のデザイン!
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