乗降客数世界一のギネス認定を受ける超巨大ターミナル駅、新宿駅。
しかしその内部構造は複雑で、「迷宮駅」「ダンジョン駅」などと称されることもありますよね。
2020年に「東西自由通路」が開通してからは大分その困難レベルも緩和されましたが、それでもまだまだ乗り換えに苦労しがちな箇所や初心者殺しの罠も多いです!
そこでこの記事では、新宿駅を「シンプルでわかりやすい構内図」をもとに解説。迷子にならないようにするためのポイントや、主要な目的地別の行き方などについてまとめていきます。
もくじ
- まずは新宿駅をシンプルな構内図で理解しよう!
- 新宿駅で迷わないようにするためのポイントまとめ!
- ポイントその1:とりあえず地下1Fに潜る
- ポイントその2:案内表示をよく見る
- ポイントその3:目的地が「西口」「東口」「南口」のどこに近いかぐらいは把握しておく
- ポイントその4:JR線からの乗り換えはとりあえず「西改札」へ
- ポイントその5:「西口」「東口」は地下へ下り、「南口」は2Fに上がると覚える
- ポイントその6:乗り換えに結構な距離・時間がかかることを覚悟しておく
- ポイントその7:「京王線」と「京王新線」、「都営新宿線」の関係を把握しておく
- ポイントその8:「大江戸線」の駅は2つあるということを把握しておく
- ポイントその9:自信がなければむやみに駅構内に入らない
- ポイントその10:百貨店・商業施設を現在位置の目安にする
- 目的地別の大まかな位置・行き方まとめ!
- 「新宿三丁目」駅
- 他の「迷宮駅」についても解説しています
まずは新宿駅をシンプルな構内図で理解しよう!
既存の構内図はわかりにくい!その理由は…?
まずは新宿駅の構内に掲示されている既存の構内図を見てみましょう。
うーん…、なんだかわかったようなわからないような、微妙なモヤモヤを感じませんか?
この構内図がわかりにくいと思うポイントですが、以下の2点が挙げられると思います。
1.東西南北が合っていない
2.地上と地下の地図が分離している
まず「1.東西南北が合っていない」ですが、こういった案内図のあるあるで、掲載場所の向きに合わせて東西南北が傾けてあるんですよね。
親切でそうしているのかもしれませんが、地図アプリなどを併用して場所を探していることも多いので東西南北が合っている方が圧倒的に見やすいのではないか?というのが私見です。
次に「2.地上と地下の地図が分離している」です。
これは新宿駅がB1F・1F・2Fの3層構造になっていることに起因していると思うのですが、ある程度正確さを求めた平面図では立体構造までを表現しきれないため、仕方のないことなのかもしれません。
ですが平面的な位置関係を把握するためだけなら、階のアップダウンは無視しても地上と地下全体を併合したマップの方がわかりやすいかとは思います。
この2点の問題を解決し、さらに要素を可能な限り絞り込んでシンプルでわかりやすい平面図というのを自作してみました。
簡素化してわかりやすくした地図がこちら!
というわけで、以下がその簡易構内図です↓
基本は地下の構内図なのですが、南口とバスタ新宿付近の地上部分を併合させたものとなっています。
白いところは自由に通り抜けが可能な通路(もしくは商業施設内)、色のついているエリアは各鉄道の改札内を表しています。
だいたい重要なのは各路線の乗り場および改札の位置、そして主要な商業施設の位置なので、それ以外の要素はバッサリ省きました。
シンプルにするためにデフォルメしたり実際の位置関係とは若干異なっているものもありますが、そのへんはご了承ください。
ではこの構内図をふまえつつ、次は新宿駅で迷わないための重要なポイントについて解説していきます。
新宿駅で迷わないようにするためのポイントまとめ!
ポイントその1:とりあえず地下1Fに潜る
先述したとおり「新宿駅はB1F・1F・2Fの3層構造になっている」のですが、実質的に1Fにはホームしかないです。
なので駅のコンコースはB1Fおよび2Fということになるのですが、大半がB1Fなので、とりあえず地下に潜ると覚えておきましょう。
例えば東口側から西口側へ駅構内を通って抜けようとした場合、B1Fの「東西自由通路」を通る必要があります。
階段を下りずに1Fだけをぐるぐると彷徨っていても永遠に西側には辿り着きません。
ポイントその2:案内表示をよく見る
これはめちゃくちゃ基本的なことなんですが、やはり案内表示をよく見ることが大事です。
2017年頃に案内板が刷新され、以前よりも大分わかりやすくなりました。
西口は緑、東口は青、南口はエンジ色というようなテーマカラーのようなものも作られて直感的になっています。
ポイントその3:目的地が「西口」「東口」「南口」のどこに近いかぐらいは把握しておく
新宿駅はとにかく出口を間違えると正しい出口まで戻るのが厄介というポイントがあります。
あらかじめ自分の目的地に一番近い出口(改札)が、少なくとも「西」「東」「南」のどれなのかぐらいは把握しておきましょう。
「現地に行けばなんとかなるだろう」と思うかもしれませんが、なんとかならない確率の方が高いです!!
目的地別にどの出口から出ればいいかは、この後の「目的地別の大まかな位置・行き方まとめ」の章も参考にしてください。
ポイントその4:JR線からの乗り換えはとりあえず「西改札」へ
JR線を降りて他の鉄道路線に乗り換える場合は、大体「西口(西改札)」から出ればOKです。
小田急、京王、都営、丸ノ内線の乗り場はどれも西口からアクセス出来ます。
ただし丸ノ内線は東口から出てもOK。あと他の路線とは極端に離れている「西武新宿駅」に関しては東口から出る必要があります。
ポイントその5:「西口」「東口」は地下へ下り、「南口」は2Fに上がると覚える
これは新宿駅利用者が一度は陥る登竜門的な罠(笑)なのですが、JR線を降りて西口・東口方面に出る場合は下り階段で地下に、南口方面に出る場合は上り階段で2Fに向かわなくてはなりません。
ふらふらとホームの上り階段を上ってしまうと「南改札」もしくは「東南改札」からしか出られませんし、逆に下り階段を下りてしまうと「南改札」方面には出られません。
ホームに降り立った時点から「新宿ダンジョン」の冒険は始まっているのです!!
(※詳しくはこちらの記事も参考にしてください↓)
ポイントその6:乗り換えに結構な距離・時間がかかることを覚悟しておく
新宿駅にはJR、小田急、京王、都営新宿線(京王新線)、都営大江戸線、東京メトロ丸ノ内線の駅がありますが、乗り場同士が近い路線もあれば、乗り場が遠く離れており乗り換えに時間がかかる路線もあります。
特に北側にある丸ノ内線と南側にある新宿線への乗り換え、さらに北東の離れた所にある西武新宿駅への乗り換えなどは結構な時間がかかることを覚悟しておく必要があります。
ポイントその7:「京王線」と「京王新線」、「都営新宿線」の関係を把握しておく
初心者殺しの罠の一つとして『京王線/京王新線問題』というのがあります。
「京王線」と「京王新線」の2つの乗り場が少し離れた所にあり、最終的な行き先は同じなのですが途中の停車駅が異なったりします。
また「京王新線」は「都営新宿線」と直通運転しているので乗り場が同じだったりします。
初めて新宿駅を利用する人にとっては困惑してしまうこと間違いなしなポイントでしょう。
(※京王線/京王新線問題の詳細な解説はこちらの記事を参考にしてください↓)
ポイントその8:「大江戸線」の駅は2つあるということを把握しておく
これもかなり大きな初心者殺しの罠ですが、都営大江戸線は「新宿」駅と「新宿西口」駅の2つがあります。
「大江戸線」という案内表示だけを追っていったら想定とは違う方の駅に着いていた、というのはあるあるですし、間違った駅から大江戸線に乗ると余計な大回りをしてしまわないといけない罠にも陥ります。
(※大江戸線に関する詳細な解説はこちらの記事を参考にしてください↓)
ポイントその9:自信がなければむやみに駅構内に入らない
駅構内を通り抜ける方が近道になったり、雨風や強い日差しを避けられたり、何より”駅の中をスマートに通り抜けられる都会人っぽい自分カッコいい!”みたいな気分に浸れたり…(笑)
エキナカを通り抜けるメリットが多いのはわかります。
しかし、絶対的な自信がないうちはむやみに駅構内を通り抜けようとしない方が無難です!
例えば東口から西口に行く場合でも駅の外だけを通ってもそこそこ近いルートもあります。外だと地図アプリを参考に出来ますしね。
(※参考↓)
ポイントその10:百貨店・商業施設を現在位置の目安にする
巨大ターミナル駅あるあるで、「改札を出てはみたものの現在位置がどこなのか把握できない」ということがよく起こります。
新宿駅の場合は駅の周辺をぐるりと取り囲むように百貨店や商業施設が存在するため、今いる場所の近くにある商業施設を現在位置の目安にするというのが有効です。
例えば「ルミネエスト」があれば東口、「ルミネ1」があれば大体南西のあたり、「フラッグス」があれば東南口、「ニュウマン」や「タカシマヤ」があれば新南口付近という風に判別できるわけです。
この後の「目的地別の大まかな位置・行き方まとめ」の章も参考にしていただけると幸いです。
目的地別の大まかな位置・行き方まとめ!
ここからは駅構内とその周辺の主要スポット別に、どの出口が最寄りかなど大まかにまとめていきます。
バスタ新宿
バスタ新宿は慣れないうちは「南口(南改札)」から出るのが無難です。
南口から出て道を渡った正面すぐのところに見えます。
本当は「甲州街道改札」もしくは「新南改札」から出ると道路を横断せず行けるのですが、こちらは改札までの出方が特殊で、やや上級者向けとなります。
(※詳しくはこちらの記事を参照)
東京メトロ「丸ノ内線」のりば
丸ノ内線の改札はJR線のほぼ真北に位置しており、「西改札」「東改札」のどちらから出ても同じぐらいの乗り換え時間・距離で到着します。
(※詳しい行き方はこちらの記事を参照)
小田急線のりば
小田急線ののりばは西口側もしくは南口側にあります。
JR線とは距離も近く、専用の「中央西改札」を通じて乗り換え可能なので、利便性が高いです。
京王線・京王新線のりば
「京王線」と「京王新線」ののりばはやや離れた場所にあり、「京王線」は西改札近く、「京王新線」は南西方向に位置しています。
JR線と京王線ののりばは専用の改札で乗り換えが可能なほか、京王線と京王新線も改札内の連絡通路でつながっています。
(※詳しくはこちらの記事を参照)
都営新宿線のりば
都営新宿線ののりばはJR線から見て南西方向にあり、「京王新線」の乗り場と同一(直通運転しているため)となります。
(※詳しくはこちらの記事を参照)
都営大江戸線「新宿西口」駅・「新宿」駅
前述のとおり大江戸線は「新宿西口」駅と「新宿」駅の2つがあり、「新宿西口」駅はJR線から見て北西方向、「新宿」駅はJR線から見て南西方向にあります。
2つの駅は隣り合っておらず、目的地の駅によって使い分ける必要があるため、事前にしっかり確認してから乗る必要があります。
(※詳しくはこちらの記事を参照)
「西武新宿」駅
西武新宿駅は、JRなどの新宿駅から北東方向におよそ300m以上離れた場所にあり、乗り換えにもかなり時間がかかります。
地上から行く方法と地下通路だけを通って行く方法がありますが、地下通路で行った方が遠回りになります。
(※詳しくはこちらの記事を参照)
伊勢丹新宿店
新宿を代表する百貨店である「伊勢丹新宿店」ですが、新宿駅から東方向のかなり離れた場所にあります。
地下通路でもつながってはいますが、丸ノ内線/副都心線の「新宿三丁目」駅の方が最寄りとなります。
新宿マルイ本館
新宿マルイ本館は伊勢丹新宿店のだいたい向かいぐらいの位置にあります。
こちらも「新宿三丁目」駅の方が最寄りです。
新宿サザンテラス
新宿サザンテラスは「南改札」を出て横断歩道を渡るか、「ミロード」のデッキ(歩道橋)を渡る、もしくはルートは複雑ですが「新南改札」から出るのが近いです。
(※詳しくはこちらの記事を参照)
NEWoMan(ニュウマン)
ニュウマンは新宿駅から甲州街道を渡って南側にあります。慣れないうちは「南改札」から出るのが無難ですが、本来は「新南改札」「ミライナタワー改札」が最寄りとなります。
(※詳しくはこちらの記事を参照)
新宿ミロード
ミロードは新宿駅南口にある商業施設です。
南改札近くに入口があるほか、西口側からは「モザイク通り」というビルの間の通路を通って行くことができます。
(※詳しくはこちらの記事を参照)
ルミネ1
ルミネ1は、新宿駅の南西方向にある商業施設です。
JRの「南改札」が最寄りです。
ルミネ2
ルミネ1は、新宿駅の南東方向にある商業施設です。
JRの「南改札」もしくは「東南改札」が最寄りです。
ルミネエスト
ルミネ1は、新宿駅の東口にある商業施設です。
JRの「東改札」もしくは「中央東改札」が最寄りです。
小田急百貨店・京王百貨店
小田急百貨店・京王百貨店のどちらも新宿駅の西口にあります。
「西改札」が最寄りです。
Suicaのペンギン広場
Suicaのペンギン広場は、バスタ新宿のさらに南側にある景色の良いスポットです。
最寄りは「新南改札」となります。
(※詳しくはこちらの記事を参照)
歌舞伎町方面
歌舞伎町方面は「東改札」が最寄りです。
都庁方面
都庁方面は「西改札」が最寄りです。地上から行くことも出来ますし、地下通路でもアクセス可能です。
また大江戸線の「都庁前」駅、丸ノ内線の「西新宿」駅からだとさらに近くなります。
「新宿三丁目」駅
東京メトロ「新宿三丁目」駅は、新宿駅と地下通路でつながっているので徒歩でも行けます。
ただし丸ノ内線は「東口」、副都心線は「南口」が最寄りになるというちょっと不思議な位置関係です。
乗り換え利用の場合は副都心線方面に行くケースの方が多いと思われるので、南口から出るようにしましょう。
(※詳しくはこちらの記事を参照)
他の「迷宮駅」についても解説しています
新宿駅と並び東京在住の人でも迷ってしまう「東京駅」「渋谷駅」「池袋駅」のわかりやすい構内図&迷わないためのポイントを解説した記事も作りました!
よかったら見ていってくださいね↓