豊島区・雑司が谷にある『鬼子母神堂(きしもじんどう)』に行ってきました。
安産の神「鬼子母神」を祀る室町時代から由緒を持つお堂。
鳥居が何本も続く境内社や樹齢700年の樹、そして参道や周辺の街並まで含めて非常に魅力的なスポットです。
アクセス方法や歴史、見どころや感想などまとめてみたので、ぜひ参考にしてください。
最寄り駅とアクセス方法
最寄り駅は都電荒川線「鬼子母神前」駅で、徒歩3分程度で到着。参道の入口のすぐ前に駅があるので最も理想的な行き方です。
次に近いのは東京メトロ副都心線「雑司が谷」駅。1番出口から出れば徒歩5分程度で到着します。
その他にもJR「目白」駅や、「池袋」駅からも徒歩圏内となっています。
くわしい場所はGoogleマップで確認してくださいね↓
公開時間・閉館日・公式サイトなど
施設の公開時間、閉館日は以下のとおりです。
(※変更となる場合があるので、お出かけの際はあらかじめ公式サイトなどを確認していただけると助かります)
所在地 | 東京都豊島区雑司が谷3-15-20 |
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公開時間 | 9:00〜17:00 |
閉館日 | なし |
公式サイト | 鬼子母神 |
鬼子母神の歴史
鬼子母神堂は室町時代の1561年に現在の文京区・目白台で出土した鬼子母神像を、1578年に現在の場所に堂を建てて安置したのがはじまりとされています。
祀られているのはその名の通り「鬼子母神」。
元々夜叉神の娘で子供を食べてしまうため恐れられてしましたが、お釈迦様からの戒めを受け改心し、善神となったといわれているんです。
安産・子育などのご利益があるとされており、安産祈願に訪れる人が多いんですよ。
樹齢400年のケヤキ並木
鬼子母神に参拝する際は、南東方向に伸びる参道からぜひ訪れたいところ。
その入口には『鬼子母神大門』があります。
池袋からそこまで離れていないにも関わらず、長閑でどこかレトロ感ある街並が魅力的!
この街の雰囲気を味わう事も鬼子母神散策の醍醐味といえます。
参道の両側に約100mも続くケヤキ並木は、東京都の天然記念物に指定されています。
古いものだと樹齢400年にもなる木もあるんですよ。
季節的に葉のなっていないケヤキでしたが、非常に心が安らぎました。
権現造りの華やかな本堂
境内に入ると正面奥に本堂があります。実に巨大で立派な建物!
拝殿には正面に竜、両側に獅子の装飾が施され、非常に華やかで見応えがあります。
実はこの本堂、手前から「拝殿」「相の間」「本殿」の3つの建物で構成されており、本殿は1664年、拝殿と相の間は1700年と建てられた時期に差異があるため、装飾や建築様式も異なっているんです。
このことから歴史的・意匠的に価値が高い点が評価され、2016年に重要文化財に指定されています。
朱塗りの鳥居が続く「武芳稲荷」
境内には『武芳稲荷(たけよしいなり)』があります。
実は鬼子母神堂が造られる前からこの場所にあったとされる非常に歴史の深い神社です。
京都の「伏見稲荷大社」を彷彿とさせる、何本も連なる朱塗りの鳥居が印象的。
非常に神秘的で霊験あらたかな雰囲気を感じますよね。
「倉稲魂命(うかのみたま)」と呼ばれる穀物の神様が祀られており、商売繁盛のご利益があるとされているんですよ。
その他の見どころ
境内で見逃せないスポットといえば『大公孫樹(おおいちょう)』があります。
なんと樹齢700年!高さ約33mもあり今もなお伸び続けているそう。
前述の「武芳稲荷」の鳥居がこの樹を取り囲むように並んでいます。
境内にぽつんと『上川口屋』という駄菓子屋さんがあります。
実はこちら、創業は1781年。江戸時代中期から存在する日本最古の駄菓子屋さんとして知られているんです。
この日は営業していませんでした。残念!
他にもお茶屋さん『大黒堂』があります。
こちらはお茶屋さんでありながら大黒様を祀っているお堂でもあるという稀有な建物。土日限定で『おせん団子』が食べられますよ。
まとめ
- 都電の駅から続く参道のケヤキ並木が見もの!街歩きも含めて魅力的なスポット
- 「鬼子母神」は安産の神様!本堂の装飾も見応えあり!
- 大公孫樹の樹や駄菓子屋さん、お茶屋さんなど境内の見どころ多し!
人でにぎわってはいるものの観光地化している感じもなく、民間信仰的に支えられている雰囲気が素敵です。
今度はもっと緑が豊かな季節に行ってみたいなと思いました。