東京を代表する重要な神社である「明治神宮」。
その一角に位置する『清正井(きよまさのいど)』をご存知ですか?
力強いエネルギーが集まるパワースポットとして知られ、訪れる人々はその神秘的な雰囲気と豊かな自然に囲まれた空気感で心身をリフレッシュできると共に、新たな活力を得ることが出来るといわれているんです。
この記事では「清正井」の具体的な場所や行き方、さらに明治神宮のさまざまな見どころについて詳しく解説していきます。
もくじ
明治神宮への行き方・交通アクセス
明治神宮の最寄り駅はいくつかありますが、最も便利なのはJR「原宿」駅です。
原宿駅からは表参道口を出て徒歩1分程度で境内南側の「原宿口」に到着します。
また東京メトロ千代田線・副都心線の「明治神宮前<原宿>」駅も同様に利便性が高く、2番出口を出て徒歩1分程度で原宿口に到着します。
その他にJR「代々木」駅、東京メトロ「北参道」駅からは徒歩5分で「代々木口」に、小田急線「参宮橋」駅からは徒歩3分で「参宮橋口」にアクセスできるので、都合の良い方法で行くといいでしょう。
詳しい場所はGoogleマップで確認してください↓
「清正井」の場所と行き方は?
「清正井」は明治神宮境内の「御苑(ぎょえん)」と呼ばれる庭園の中にあります。
御苑に入場する際は維持協力金として500円が必要となるので注意しましょう。
また御苑の入苑時間は以下のように決まっています。
3月〜10月:9:00〜16:30
6月:8:00〜17:00
11月〜2月:9:00〜16:00
御苑に行くには「原宿口」から入り南参道を北上し、大鳥居をくぐって正参道を進み左側にある「北門」から入場するのが便利です。
だいたい原宿口から北門までは徒歩6分〜7分程度みておくといいです。
清正井はその御苑の北西の端、最奥部ともいえる場所にあります。
北門から清正井まではさまざまなルートがありますが、最短でも10分はかかります。
周りは深い森林に囲まれており、足場が悪い所もあるのでスニーカーなど歩きやすい靴で出かけるのが無難です。
「清正井」の位置はだいたいこのあたり↓
「清正井」の歴史とご利益・効果とは?
清正井はその名のとおり安土桃山・江戸初期の武将である加藤清正が掘ったとされる井戸です。
加藤清正は江戸時代にこの地に下屋敷を構えていました。また武将としてだけでなく城造りや干拓、治水の技術にも優れており「築城の名人」「土木の達人」とも称されており、この井戸が下方向で掘られた井戸ではなく「横井戸」という横方向に掘られた当時としては特殊な井戸だったため、これほど特殊な井戸を掘れるのは清正しかいない、という根拠で伝説が生まれたそうです。
井戸の水温は年間通して15℃前後に安定しており、毎分60リットルもの水が絶え間なく溢れ出ています。
とても澄んだ水でゆらゆらと揺れる水面を眺めると非常に癒されます。
またこの場所は風水で富士山と皇居を結ぶ「龍脈」の上にあるとされ、気の吹き出す「龍穴」になっていることからパワースポットであるとされています。陽の気が満ちる晴れた日の昼間に訪れるのが最も好条件とされており、井戸の写真をスマホの待ち受けにする人も多いそうですよ。
明治神宮の歴史とご利益とは?
せっかく明治神宮に訪れたら清正井だけでなく本殿も参拝しておきたいですよね。
ここで明治神宮の歴史とご利益についても解説しておきましょう。
非常に長い伝統のある神社のように感じられますが意外にも歴史は浅く、実は創建は大正9年。その名のとおり、明治天皇と昭憲皇太后を祀った神社なのです。
日本の近代化と発展に寄与した二人の皇室の尊厳を讃えると共に、国の変革と文化の復興の象徴たる場所でもあるんですね。
家内安全や良縁祈願、厄払い、合格祈願などのご利益があるとされています。
毎年正月には多くの人々が初詣に訪れるほか、季節ごとにさまざまな祭りや催し物も行われ、日本の伝統や文化を感じることができるでしょう。
明治神宮のその他の見どころ
明治神宮にはまだまだ見どころがたくさんあります。その中から今回は6ヶ所に絞ってご紹介します。
参道の緑
門から本殿に至るまでの長い参道こそ、明治神宮の大きな見どころといっても過言ではありません。
明治神宮が出来る前この地は何もない荒涼とした場所でしたが、社の創建にあたり全国からおよそ10万本もの木が奉献され植樹されたのです。
創建から100年以上がたち、参道の木々は空を覆うほどの高さまで育っています。都心部とは思えない緑深さにリラックス効果が得られることは間違いありません。
御苑
つづいては「御苑」です。前述の通り入苑には500円かかりますが、広さはおよそ83,000㎡もあり散策スポットとしておすすめ。
江戸時代は加藤家の下屋敷でのちに井伊家に移り、明治維新後は皇室の御料地となった場所。
前述の「清正井」のほか花菖蒲田があり、季節ごとにハナショウブ、スイレン、ツツジ、フジ、ツバキなどの花が楽しめます。
明治神宮ミュージアム
鎮座百年の記念事業の一環として2019年に開館したミュージアム。
かつて宝物殿で所蔵されていた明治天皇・明憲皇太后ゆかりの品々が展示されています。
設計は新国立競技場も手がけた隈研吾氏。森の中に溶け込む荘厳さ、ゆるやかな勾配の屋根、開放的な空間の中の木材のぬくもりを感じる落ち着いた雰囲気など、建物自体も非常に魅力的です。
酒樽
南参道沿いに200個以上の酒樽が並ぶ場所があります。これらは日本全国の酒造家から奉献されたもので日本人にはおなじみの酒造メーカーの名前も散見され、非常にインパクトがあるためよく外国人観光客が足を止めて写真を撮っています。
また日本酒樽の向かい側にはワイン樽も並んでいます。これは明治天皇がワインをこよなく愛していたためとされており、西洋文化を積極的に取り入れ新しい時代を築いた天皇ならではのエピソードといえます。
フォレストテラス明治神宮
結婚式場やレストラン、カフェ、お土産物屋などが集まる施設として2018年にオープン。
レストランでは蕎麦や天ぷらの御膳、ビーフシチューオムライスなどがいただけるほか、フードコートスタイルのカフェではラーメンやカレー、パンやデザート、ソフトドリンクをオーダー可能。
境内散策途中の休憩スポットとして最適です。
CAFE「杜のテラス」
原宿口近くにあるカフェテラス。建物全体が木目の素材で作られているのが特徴で、明治神宮造営時の献木の枯渇木も使用されています。
サンドイッチやケーキ、ソフトクリームやドリンクをオーダー可能。参拝後に原宿駅に戻る帰り際にぜひとも利用したいですね。
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