東京はおろか日本を代表する観光地として知られる、浅草の「浅草寺（せんそうじ）」。
そのすぐ近くに『浅草神社（あさくさじんじゃ）』という場所があるのをご存知ですか？
非常に近い場所にある「寺」と「神社」。
一体どういう関係が？と誰もが疑問に思うところですが、実はその成り立ちに非常に深い関係性があるんです！
というわけでここでは浅草神社の成り立ちと浅草寺との関係性、そしてあまり知られていない観光スポットとしての見どころについてまとめていきます。
もくじ
「浅草神社」の場所とアクセス
「浅草神社」は、「浅草寺」の境内、本堂の右手側を奥の方に進んでいった所にあります。
浅草寺ほどメジャーなスポットではないので、普段は人もそこまで多くなく静かな雰囲気です。
成り立ちと「浅草寺」との関連性
江戸時代前期に徳川家光によって建立・寄進されたこの神社は、関東大震災や東京大空襲の他、さまざまな災害を免れ奇跡的にその姿を今に留めており、国の重要文化財にも指定されているんです。
「浅草寺」との関係は、浅草神社の成り立ちにその答えがあります。
その昔、漁師をしていた檜前浜成命（ひのくまのはまなりのみこと）と檜前武成命（ひのくまのたけなりのみこと）の兄弟が、隅田川で仏像を発見しました。
その仏像を当時の文化人であった土師真中知命（はじのまなかちのみこと）に見せた所、それが聖観世音菩薩の仏像であることがわかったのです。
土師真中知命はその観音像を祀り自宅に寺を構えたのが、浅草寺の始まりとされているのです。
そして浅草神社は、像の発見者である檜前浜成命と檜前武成命、寺を開いた土師真中知命の三人を神様として祀っている神社なんです。
神社の別名が『三社様（さんじゃさま）』と呼ばれているのはこういう謂れがあるのですね。
なおご利益は家内安全・商売繁盛・心願成就であるとされています。
※浅草寺に関してはこちらの記事も参考にしてください↓
浅草観光の定番コース！浅草寺・雷門・仲見世の見どころまとめ
見どころその1：夫婦狛犬
この神社の最も有名な見どころといえば、『夫婦狛犬』ではないでしょうか。
しかしながら、初めて来た人には気づきにくい少し目立たない林の中にあります。
狛犬は2体が対になって左右に設置されているのが一般的ですが、このように寄り添っている狛犬というのは非常に珍しいですよね。
しかも和傘で相合い傘してるのがとってもカワイイ！
恋愛成就・夫婦円満のパワースポットとして知られています。
見どころその2：岩の上に立つ勇壮な狛犬
夫婦狛犬だけでなく、社殿の手前の両側にそびえる狛犬も迫力があって見逃せません！
岩の上に乗った2体の狛犬は髪の毛や眉毛まであり、狛犬の分類の中では「江戸獅子」と呼ばれるタイプになります。
勇壮でありながらどこか愛らしさを感じますね。
さらに社殿のすぐ前にもまた違う狛犬が1対いるので、表情や作りの違いなどを確かめてみましょう。
見どころその3：「こち亀」石碑
境内の左手側に13個もの石碑が集まっている場所があるのですが、その中でも見ものなのが『こち亀石碑』です。
漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の主人公・両さんが浅草出身で、物語の中で子供時代にこの浅草神社を遊び場にしていた場面が登場することにちなんで、2005年に建てられています。
少年時代の友情を描いたエピソード「浅草物語」を取り上げ、「友情はいつも宝物」と人への思いやりの心を説いています。
見どころその4：被官稲荷神社
拝殿の右手側を奥に進むと『被官稲荷神社（ひかんいなりじんじゃ）』があります。
浅草神社の末社であるこの場所には、お稲荷さんの総本宮である京都・伏見稲荷大社から分神を移し祀られています。
立身出世・芸能上達のご利益があるとされ、有名な歌舞伎役者さんや芸者の方も芸事の上達祈願に訪れるそうですよ。
見どころその5：三社祭
そして最大の見どころといえばなんといっても『三社祭（さんじゃまつり）』でしょう。
例年5月第三週の金曜・土曜・日曜に行われ、3日間で約200万人もの人が訪れます。
普段静かな神社もこの日ばかりは大いに賑やかになりますよ。
およそ100基もの町内神輿や3基の本社神輿が浅草の街を練り歩く様子は迫力満点！日本人の祭り魂を見せつけられます。
まとめ
- 浅草寺境内の右手奥にある神社。ひっそりとしているが見どころ多数！
- 2体が寄り添った「夫婦狛犬」や人気マンガ「こち亀」の石碑は特に有名！
- 例年5月第三週に行われる「三社祭」は神輿の練り歩きも見られ迫力満点！
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